2022/03/02
CASBEE Sランク
設計業務が終わり現在建設中の環境配慮建物のご紹介です。
環境配慮制度「CASBEE名古屋」とは、建築物を「建築物の環境品質(Q)」と「建築物の環境負荷(L)」の両側面から評価することで格付けする手法です。
環境配慮制度「CASBEE名古屋」の評価項目を大きく分けると、Q1(室内環境)、Q2(サービス性能)、Q3(室外環境(敷地内))、LR1(エネルギー)、LR2(資源・マテリアル)、LR3(敷地外環境)の6つあり、小項目は全部で93項目あります。
窓システム、外壁、屋根や床(特にピロティ)において室内への熱の侵入に対して十分な配慮がなされており、最良の日射遮蔽性能および断熱性能を有し、高効率機器の採用やリサイクル材の使用による建物と環境の両面に配慮された計画であり、庭園やバルコニー等の植栽計画による景観への配慮も行ったオフィスビルです。
屋上緑化、庭園、バルコニーや駐車場周辺の植栽計画により、周辺環境に配慮し、空調の室外機を2Fレベルに設置することで、地上の温熱環境に配慮しています。
ビルの外壁の木質ルーバーは、日射遮蔽効果があり、断熱性が向上し室温の上昇の抑制に繋がります。これにより空調の使用量を低減しCO2排出抑制に貢献しています。
以上のような取り組みにより、本建物は環境配慮制度「CASBEE名古屋」において高い評価を得てSランクを取得したオフィスビルです。
93個もの項目を評価していくのは大変ですが、環境に配慮した建築であることをアピールすることができる良い制度です。今後もCASBEE Sランク建物を設計していきます。